参考作品(フィクション)第1話/全3話

汐見精工株式会社(架空) 代表取締役 汐見 航

父の町工場を継いだ日、借金は2億円あった

元銀行員の2代目社長が、借入金2億円と先細りの主力取引を前に、数字ではなく社員50人の声に答えを探す。マンガ道の掲載イメージとして制作した架空の作品です。

※ 登場する企業・人物はすべて架空です。

夜明けの町工場の外観第1話 継いだ日愛知県。従業員五十人の町工場。
病室で父の手から社長印を受け取る息子の手父が倒れて、十日後。父:……頼む。
決算書の借入金の欄を指で押さえる手200,000,000借入金、二億円。
銀行の応接室で支店長と向き合う航取引銀行、応接室。葛西:売上の八割を占める一社が、減産中です。葛西:三年後、返済が回りません。
銀行の駐車場で前を見据える航航:親父の工場は、俺が守る。
朝礼で社員の前に立つスーツ姿の航翌朝。新社長・汐見航、最初の朝礼。航:全工程のコストを見直します。
帽子のつばを下げる工場長・堀田工場長・堀田源治。先代と工場を興した職人。堀田:数字じゃ、機械は回らんだら。
深夜の事務所でうなだれる航設備資金 5軸マシニングセンタ航:数字は全部、頭に入ってる。航:なのに、何も見えない。
作業着姿で若手社員に話を聞く航次の日から、全員に聞いた。航:一番もったいないこと、何ですか?
社員二人が現場の不満を話す社員A:段取り替えに、半日。社員B:不良を、毎日捨ててます。
野村が古いメモを差し出す問い合わせ窓口も兼ねる、野村さやか。野村:医療機器の試作、断ったんです。野村:先代が『うちは車一本だ』って。
使われていない5軸加工機に手を置く堀田堀田:借金して入れた機械だ。半分も使っとらん。堀田:あの試作、わしが削りたかったわ。
夜の事務所で電話をかける航航:汐見精工の汐見です。航:去年の試作の件、まだ間に合いますか。
受話器を押さえて堀田と向き合う航堀田:守るって、変えることだか。航:変えなきゃ、守れません。
マイクロメーターの前で固まる航と堀田第2話へ続くまだ一度も、削ったことのない精度。電話の声:公差は、±0.002ミリです。

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